TOP   >   2010年 7月

【超古典】 第1章(33)


◆ 今回の重要単語

  129 れいならず
  130 せちなり
  131 まめやかなり
  132 しのぶ




 ピュア・エイジに加入することに関して、私は瞳と一つ
だけ約束した。切に契りたり強く約束した)。
例ならぬことあらむ折は、必ず言ふべし。忍ぶべからず
身体の具合が普通じゃないことがあったら、そんなときは、
必ず言うこと。我慢したり隠したりしてはいけない
)」
 そのことだけは、瞳に約束させた。
「分かった。ちゃんと言う。でも、ドラムで鍛えているせい
か、最近、具合いいんだよ」
 瞳は微笑んで言ったが、私は微笑むことが出来なかった。
「そのかわり」
 瞳がまめやかなる声色にて、告げたり真面目な口調で、
告げた
)。
「ドラムだけは、しっかりやりたいの。いつか、自分で言う
から、お母さんにもお父さんにも黙っていて。麗子姉さん
にも……。お姉ちゃんなら、分かるでしょ」
 瞳も、何かを必死で探していたんだと思った。
 病気に苦しみながらも、たった一人で、探していたんだ。
自分にとってせちなるもの大切なもの)を、かけがえの
ないものを、いつもずっと、探していたんだ。



⇒本書75ページ
 (今回の重要単語の詳しい説明は、本書の74ページにあります。)




※ 第1章の終わりに、このコーナーに神田邦彦先生からのメッセージが掲載されます。
  ぜひご覧ください。



プロフィール

《作者》
神田 邦彦

 開成高等学校教諭。
 執筆した主な参考書に『中学総合的研究国語』『超スゴ速古典文法50』(いずれも旺文社刊)があり、そのレベルを超えた専門的な内容と、参考書の常識を超えた面白さで、読者の圧倒的な支持を得ている。
 また、「榊邦彦」という筆名で作家としても活躍。 主な著書に『100万分の1の恋人』『もう、さよならは言わない』(いずれも新潮社刊)があり、『100万分の1の恋人』は、台湾・韓国でも翻訳出版され、好評を博している。

《作者の本》
絶賛発売中!

古文単語ミラクル396
『ミラクル古文単語396』

超スゴ速 古典文法50
『超スゴ速 古典文法50』

《インデックス》

はじめに

第1章
(1)(2)(3)(4)
(5)(6)(7)(8)
(9)(10)(11)(12)
(13)(14)(15)
(16)(17)(18)
(19)(20)(21)
(22)(23)(24)
(25)(26)(27)
(28)(29)(30)
(31)(32)(33)
(34)

主語の省略は怖くない

第2章
(1)(2)(3)(4)
(5)(6)(7)(8)
(9)(10)(11)
(12)

Blog Owner

神田邦彦先生