【超古典】 第1章(33)
◆ 今回の重要単語
129 れいならず
130 せちなり
131 まめやかなり
132 しのぶ
ピュア・エイジに加入することに関して、私は瞳と一つ
だけ約束した。切に契りたり(強く約束した)。
「例ならぬことあらむ折は、必ず言ふべし。忍ぶべからず
(身体の具合が普通じゃないことがあったら、そんなときは、
必ず言うこと。我慢したり隠したりしてはいけない)」
そのことだけは、瞳に約束させた。
「分かった。ちゃんと言う。でも、ドラムで鍛えているせい
か、最近、具合いいんだよ」
瞳は微笑んで言ったが、私は微笑むことが出来なかった。
「そのかわり」
瞳がまめやかなる声色にて、告げたり(真面目な口調で、
告げた)。
「ドラムだけは、しっかりやりたいの。いつか、自分で言う
から、お母さんにもお父さんにも黙っていて。麗子姉さん
にも……。お姉ちゃんなら、分かるでしょ」
瞳も、何かを必死で探していたんだと思った。
病気に苦しみながらも、たった一人で、探していたんだ。
自分にとってせちなるもの(大切なもの)を、かけがえの
ないものを、いつもずっと、探していたんだ。
⇒本書75ページ
(今回の重要単語の詳しい説明は、本書の74ページにあります。)

※ 第1章の終わりに、このコーナーに神田邦彦先生からのメッセージが掲載されます。
ぜひご覧ください。